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痔のはなし(1)
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痔は誰におこってもおかしくない病気です

 痔の中でも半数以上を占めるのが「痔核」ですが、痔核は、肛門から便やガスが漏れないよう、肛門を閉じるクッションの役目をしている部分が大きくなる病気です。このお尻のクッションは誰にもあるので、痔になる要素は誰もがもっているいえます。

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とても複雑でデリケートな肛門の成り立ち

 肛門周辺は、異なった性質の組織が同居しており、非常に複雑なつくりになっています。例えば、直腸の粘膜は他の内臓がそうであるように感覚がありませんが、皮膚がくぼんでできた肛門の「肛門上皮」は、皮膚同様、痛みなどの感覚があります。また、直腸粘膜は十分な伸縮性があり、多少のことでは傷つきませんが、肛門上皮はほとんどのびちぢみしないので、硬い便でこすられたりすると、傷つきやすいのです。

痔は生活習慣病の一つです

 腹を決めて医療機関を受診し、治療を受けた結果、長年の痔の悩みから開放された人は大勢います。しかし、痔になる要素は誰もが持っているうえ、痔は日常生活のあり方と深くかかわっている病気です。治療を受けてもなかなかよくならなかったり、決別したはずの痔が再発することもよくあります。

 これは、痔が「便の通り道」である肛門にできる病気で、便秘や下痢が痔の大きな原因になっているからです。つまり、いくら治療を受けても、痔の根源である便秘や下痢の習慣があれば、痔は治りませんし、治った場合でも再発しやすいのです。逆にいえば、便秘や下痢が起こらないような日常生活を維持していけば、痔は治りやすく、また、新たな痔の発症を予防することになります。

 痔は、生活習慣病の一つともいえ、一生つきあっていかなくてはならない慢性病です。薬をのめば治る病気とは違って、生活習慣を見直して毎日毎日、ていねいにケアしていくことが大切です。

 「痔とうまく付き合っていくことができる人」が、痔の悩みから脱出できるといってよいでしょう。

 

どうして痔はできるのでしょう?

痔の最大の原因は何といっても便通の異常です。

 便秘になると、硬い便を押し出そうとして、肛門に多大な負担をかけ、裂肛(切れ痔)の直接の原因になります。裂肛が女性に多く見られるのは、女性に慢性、かつ重症の便秘の人が多いからだといえます。また、便秘で長時間いきむと、肛門のクッションがうっ血し、痔核の原因になります。 また、下痢も痔核や裂肛の原因となります。水様性の激しい下痢だと、便が勢いよく出るため、考えている以上に、肛門に負担がかかり、肛門が切れてしまうことがあるのです。頻繁にトイレにいって排便することも、肛門のクッションがうっ血する原因になります。 長時間立ちっぱなし、あるいは座りっぱなしなど、同じ姿勢を続けるのも、肛門がうっ血するので、痔の発症に関係します。

 そして、妊娠・出産も痔と大きく関係しています。妊娠しておなかが大きくなっていると、下腹部の圧力が高まり、何もしなくても肛門に負担がかかる状態となり、出産時には、排便でいきむ以上に肛門周辺に多大な力がかかるからです。

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