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胸やけ
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 甘いものを食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりすると、胸のあたりがむかむかするのは、誰しも経験があると思います。このような「胸焼け」のほとんどは消化液が食道に逆流するために起こります。

 胆汁や膵液が逆流することもありますが、ほとんどは胃液が逆流して起こります。胃液に含まれている「胃酸」は、希塩酸に匹敵するほどの強い酸性pH1〜2をもっています。胃の粘膜は粘液によって保護されているため、胃酸に耐えることができますが、食道の壁はそのような構造をしていません。

 そのため、胃液が逆流すると、食道の粘膜が酸に侵され、刺激されるために、胸やけが起こるのです。

 

原因>1 胃酸の分泌過多

 胃酸は、食事などをきっかけとして胃の粘膜から分泌されます。この胃酸の分泌が過剰になると、胃液が食道に逆流しやすくなります。

 次のようなことが胃酸の分泌を過剰にします。

■ストレス…ストレスは、胃酸をはじめとした消化液の分泌を活発にします。

■香辛料・コーヒー…これらの刺激物は、食欲を増進させるとともに、胃酸の分泌を高めます。

■アルコール・たばこ…これらも胃の粘膜に働きかけて、胃酸の分泌を過剰にします。

 

原因>2 胃の内容物排出の遅れ

 口から入った食べ物は、胃の中で胃液とよく混ぜ合わされある程度消化されてから、胃の蠕動運動によって腸に送られます。ところが、なんらかの原因で、胃の運動能力が低下すると、この消化物が胃に停滞して、ちょっとしたきっかけで、食道に逆流しやすくなります。

 つぎのようなことがあると、胃の内容物の腸への排出が遅れます。

■過食…一度に大量に食べると、それだけ消化に時間がかかり、胃の中に食べ物がとどまります。

■過労…胃は蠕動運動という独特の動きをしながら、内容物を腸へ送っています。体が疲れていると、胃の動きも鈍ります。

■脂肪分の多い食べもの、甘いもの…こうした食べ物は胃に負担をかけるため。腸への排出を遅らせるとともに、胃液の分泌を高めると考えられています。

 

原因>3 食道裂孔ヘルニア

 本来、胃には、内容物が食道へ逆流しないように、「逆流防止機構」が、備わっていますが、食道裂孔ヘルニアが起こると、この逆流防止機構が障害されてしまいます。食道裂孔ヘルニアというのは食道裂孔(横隔膜にあいている食道を通すための孔)よりも下(腹腔内)にあるはずの胃の上部が、食道裂孔よりも上の方に飛び出してしまう病気です。

 食道裂孔ヘルニアの患者さんは、胃食道逆流を頻発するために、食道の粘膜が炎症を起こしていることが大変多く、これを「逆流性食道炎」といいます。

 また、食道裂孔ヘルニアは、年齢とともに増えてくるといわれています。それは、年をとると食道の組織が緩んだり、背中が曲がって腹圧が高まるためです。

 

■治療■

 日常生活のコントロールと薬で症状はほとんど治まります!

 脂っこい食べ物や甘いもの、香辛料、コーヒー、たばこなど、胃液の分泌や逆流を助長するようなものはなるべく避けてください。また、 食べた後は胃液が盛んに分泌されるため、食後、すぐに横になると胃液が逆流しやすくなります。食後2〜3時間は起きているようにしましょう。肥満の人は減量に努めることも大切です。

 薬物療法としては、胃酸の分泌を強力に抑える薬がよく用いられます。それは、胃液の酸度が低下すれば、胃液が逆流しても、食道の粘膜をあまり傷めずにすむからです。また、胃液の量が減るので、逆流自体もしにくくなります。

 そのほかにも、消化管の運動を促進させる薬や、胃の粘膜を保護する薬などが処方されます。

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