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乳がん最前線1>原因編
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QA乳がんにかかりやすい人というのはあるのですか?

 初潮の早い人や逆に閉経の遅い人に多いようです。乳がんのリスクファクター(乳がんにかかりやすい原因)として指摘されているもののなかには、11歳以下の早い初潮や55歳以上の遅い閉経があります。これはつまりどういうことかというと、生理期間が長ければ長いほど、女性ホルモンが作用している期間が長ければ長いほどリスクが大きくなるということです。だいたい、1.5倍から2倍近く乳がんになりやすいことがわかっています。また、未婚や未産あるいは高齢初産の場合もリスクは2~3倍と推測されます。これはつまり一生涯の月経回数が多いほどリスクが高いということです。

QA1日本女性の乳がん発生率はどの程度ですか?

 10万人に20~30人の割合で、近年激増しています。日本では、1990年代の年間の乳がん患者数は約3万人で、これは1970年代の3倍にもあたります。人口10万人あたりに20~30万人、つまり、1万人に2~3人が発生していることになります。この数字は、欧米と比べると3分の1~4分の1の割合ですが、日本女性の乳がんは今後も増加することが予想されています。

QA2急激な乳がん増加の原因は何ですか?

 食生活などライフスタイルの欧米化が大きな原因だと考えられます。日本で乳がんが急激に増えている原因の一つには、検診の普及や診断技術の進歩などによって発見されやすくなっていることがあげられますが、乳がん自体も確実に増加しているのも事実です。

QA3乳がんにかかりやすいのは、何歳ごろですか?

 40~50歳代がもっともかかりやすい年代です。乳がんの発症が一番多い年齢は40~50歳です。ついで多いのが、60歳代、30歳代の順になっています。ちなみに国立がんセンターで病院の平均罹患年齢は、約49歳となっています。これはちょうど閉経・更年期にあたる世代といえます。

QA4乳がんは遺伝するのでしょうか?

 乳がんそのものは遺伝しませんが、乳がんになりやすい体質が遺伝すると考えられています。乳がんになりやすい体質というのは、つまり、遺伝子の異常や女性ホルモンの分泌、代謝などの生態ホルモン環境などを含むいわゆる「がん体質」のことです。

QA5乳がんとホルモンの関係について教えて下さい。

 乳がんはエストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンが過剰に分泌された刺激によって発症します。

では、なぜエストロゲンが過剰に分泌されるのでしょうか?その原因は閉経前の女性と閉経後の女性とで異なります。

■閉経前の原因:社会の複雑化に伴って、出産を経験しない女性や、初産年齢の高い女性がふえました。また、初潮の時期が早まり、閉経の時期が遅くなることで、月経のある期間が長くなっています。さらにストレスの増加などによって、月経不順の女性も増えています。これらのことによって、ホルモンのバランスが乱れたり、卵巣の機能が正常に働かなくなることがあります。そのため、卵巣のエストロゲンが過剰に作用すると考えられます。

■閉経後の原因:現代は食生活が豊かになり、特に動物性脂肪の摂取量が増えたことで、以前に比べて体脂肪の多い女性が増えてきました。体脂肪の多い人は、卵巣から女性ホルモンの分泌が止まる閉経後も、エストロゲンの過剰産生が続きます。というのは、エストロゲンは抹消の脂肪組織でも産生されるからです。

※乳がんが増加している背景には、環境や社会状況が深くかかわっていて複雑なため、原因を取り除くのは大変難しいといえます。

そのため、早期発見に努めることが何より重要なのです。

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