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乳がん最前線2>症状編
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QA1乳がんになるとどのような自覚症状がでますか?

 乳がんの自覚症状としてもっとも多いのはしこりです。しこりは無痛ですから、触った際の異物感以外には自覚症状というのはほとんどありません。まれに、しこりを感じることなく、乳頭から出血することもあります。もっとも、出血があったからすべて乳がんということではありません。あるタイプの乳腺症では内分泌環境の変化などに伴って一時的に出血することがあるのです。しかし、片側からだけの血性乳頭分泌は病的な原因によることが多いですから、すぐに専門医に相談することをおすすめします。

QA1a乳がんのしこりについて教えて下さい。

 乳がんの自覚症状の約90パーセントがしこりです。感触としては石のような硬さがあり、立体感があります。9割の人が自分で見つけて来ますので、だいたいは触ってわかるものです。触った際の感触は石のような硬さがあるというのが最大のポイントです。これをストーニーファームといいますが、なかに石が埋まっているような感じです。触るとガツンとした感触があります。

 それに対して良性の腫瘍は、エラスティックソフトといいまして、どちらかというと消しゴムを押すときのような感じです。石よりは柔軟性がある感触です。ただし、消しゴムのような感触だから、すべてが良性だということではありませんし、逆に石のような感触だから、すべてが乳がんだということでもありません。ストーニーファームの良性のしこりもあるし、エラスティックソフトな乳がんもあります。一般的に言えば前述したような傾向があるということです。

QA1b乳がんは乳房のどんな場所にできるのですか?

 乳がんがもっとも多くできやすいのは、乳房の外側の上部で、統計では約50%がそこにできています。次に多いのが上部の内側で約20%、下部の外側10%、下部の内側5%、乳頭の下5%、複数の場所に及んでいるのが約10%となっています。このように乳がんが乳房の外側上部にできやすいのは、がん発生母体となる乳腺組織がそこに集まっているためです。

QA1c乳房にしこりがあれば、ほとんど間違いなくがんなのでしょうか?

 乳房のしこりがすべてがんであるわけではありません。むしろ、がん以外の良性のしこりであることも多いのです。

 良性のしこりは大きく分けると2種類あります。10~20歳代の若い人に多いのが線維腺腫です。これは、前述したように、消しゴムを押したような弾力のあるしこりで、痛みはなく、クリクリと周りの境がはっきりしている、境界明瞭なしこりです。また、触るとよく動き可動性良好といえます。乳がんは前述したように、周囲の組織に浸潤していますので動きにくいのです。大きさはほとんどが2~3cm前後ですが、まれに5cm以上の大きさになるものもあります。特に大きなものは手術が必要ですが、それ以外は治療の必要はなく、定期的に経過を観察していればいいでしょう。

 30~40歳代にもっとも多く認められる良性のしこりが乳腺症です。凹凸のある、硬くてでこぼこした塊は、多くの場合、痛みを伴います。乳腺症は腫瘍でもなければ炎症でもなく、したがって基本的には病気ではありません。乳腺症の中にもいろいろなタイプがあり、乳腺組織の中に水のようなものが溜まったり(嚢胞症)、乳腺組織を構成している細胞そのものが増殖しているもの(腺症、乳頭腺症)もあります。痛みは生理の前に強く、生理がはじまると治まることが多いのですが、生理とは無関係に痛む場合もあります。

QA1d乳房にできた良性のしこりが、将来がんになる可能性はありますか?

 線維腺腫のような良性のしこりが、がん化する可能性は1000分の1から3000分の1といわれていますから、きわめて確率は低いのですがまったくないとはいいきれません。

ですから、たとえ、良性と診断された場合でもそのまま放置せず年に1~2度の検診と月に1回の自己検診は行うようにしましょう。

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