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過敏性腸症候群
| Top | 谷村医院 |

 腸そのものには何も異常がないのに、腹痛をともなう便秘や下痢(便通異常)が長期間続く病気を「過敏性腸症候群」といいます。

 下痢や便秘は、日常的によく見られる症状で、日常生活への影響もそれほど大きくはありません。ところが、過敏性腸症候群では、腹痛を伴う下痢や便秘が長期間続いて、外出や仕事などに支障を来すようになります。

 過敏性腸症候群とは、厳密には「腹痛をともなう下痢や便秘が、1年のうち合わせて12週間以上続く」場合と決められています。この病気の原因は、現在のところはっきりとはわかっていませんが、内蔵の感覚の過敏性が関係していると考えられています。

 

●過敏性腸症候群の3つのタイプ

・下痢型:腹痛をともなう下痢が続き、排便の回数が1日3回以上と多くなります。

・便秘型:腹痛をともなう便秘が続きます。

・下痢・便秘交代型:たとえば、3〜4日排便がない状態が続いた後、下痢をするというように、腹痛を伴う下痢と便秘が交互に起こる症状です。

 なお、腹痛だけ、便通異常だけのものは「その他の機能性の胃腸疾患」と分類され、過敏性腸症候群とは区別されます。

 

●過敏性腸症候群の特徴

・検査をしても、原因となる異常(炎症や閉塞など)が認められない。

・若い女性に多い

・腹痛は痛む部位が一定せず、漠然としている。(「ここが痛い」というように痛むところを特定できず、鋭い痛みというよりは「腹部不快感」や「腹部膨満感」といったような漠然とした症状。)

・睡眠中は症状が出ない。

(寝ている間に腹痛や下痢などの症状で目が覚めることはありません。)

 

●検査と診断

 診断ではまず問診が行われます

■ストレスで症状が悪化するかどうか?

■特定の飲食物で症状が誘発されるかどうか?

■発熱、下血、体重変化があるかどうか?

 以上のことを正確に伝えることが大切です。

 ストレスで症状が悪化する場合には、過敏性腸症候群である可能性が高くなります。一方、後の2つが当てはまる場合、過敏性腸症候群とは考えにくくなります。

 検査は消去による「除外診断」が基本です。

 症状が「過敏性腸症候群」以外の病気で起こっている可能性を1つ1つ消していきます。まず、糖尿病、尿路感染症、尿路結石などがないかを調べるため、血液や尿の検査が行われます。また、消化管や臓器の異常を調べるために腹部の超音波検査や、大腸全体を調べる大腸内視鏡検査などが行われます。

 このようなさまざまな検査の結果、どこにも原因となる異常が見つからなかったときに初めて、過敏性腸症候群と診断されます。

 

●治療

 過敏性腸症候軍になる人は、もともと腸が敏感に反応する人ですから、腸だけ治療しても根本的な解決にはなりません。現代人に多い夜更かしを改め、早起きをする。オフ・ピークに通勤する。飲酒や喫煙を控えるなどの規則正しい生活を心がけ、自律神経の働きを整えることが必要です。

 また、胃腸に負担のない食生活を心がけます。便秘型の場合には食物繊維の摂取が有効です。下痢型は脂肪を控え、水分やミネラルの補給を行います。どちらの場合もアルコールやコーヒーなどの刺激物は控えること。また、ヨーグルトには整腸作用のある乳酸菌などが含まれているので、朝の食卓などに上手に取り入れるのもよいでしょう。そして、散歩や水泳、ジョギングなど自分にあった運動を無理せず適度に行うことも大切です。もちろん、日常生活の中でストレスの要因を見極め、その原因をできるだけ排除することも大切です。

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